配信は音声ナシ、チャットのみのやり取り。
顔も声も見えない中で、どんなテーマが飛び出すのか――私自身、少し緊張しながら始まりました。
まずはケルト十字スプレッドで、現在の状況や背景を丁寧に読み解いていきます。
次に、私のオリジナルである「表と裏の2枚引き」で、表層と深層の意識に分けてメッセージを掘り下げました。
そしてある瞬間、ふとした違和感が心に浮かんだのです。
思い切って、こうコメントしました。
「……もしかして、“お父さんとの関係”が、何か影響していませんか?」
占いの本題とは少し外れた問いかけだったかもしれません。
でも、しばらくの沈黙のあとに返ってきた彼女のコメントには、ためらいと、深い感情がにじんでいました。
「……それが原因で、今も忘れられない人と、別れたんです」
その瞬間、カードの暗示と彼女の言葉がひとつに重なり、
見えないはずの心の奥に、そっと触れたような感覚がありました。
終盤にはフーチを使って、Yes / No の感覚的な確認も行い、
霊的なインスピレーションと現実的な選択とが静かにつながっていくような時間となりました。
セッションの終わりが近づく頃、彼女のコメントの文面が、どこか柔らかくなっていくのを感じました。
語尾のトーン、返信のテンポ――それまで張りつめていた空気が少しずつほどけていくような気配がありました。
「占ってもらった」というより、「心の中の何かが整理された」
そんな時間だったのかもしれません。
私が行っているのは、未来を言い当てる占いではありません。
タロットという道具を通じて、今ここにある誰かの心と向き合い、
まだ言葉になっていない想いや違和感に、一緒に寄り添っていくこと――それが、私の“占い”です。
今回のように、ふとした直感が、大切な本音につながることがあります。
そういう瞬間に出会うたび、私もまた「人の心」と「生きること」の複雑さに学ばされているのだと感じます。
私は占いを通して、人の内側と向き合っているようで、
きっと自分自身とも向き合っているのだと思います。
まだまだ、道の途中。
だからこそ、こうして出会えたひとつひとつのセッションが、
私にとってもかけがえのない修行なのです。

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