「日本酒は手をかざして念じるだけで味が変わる」という話を聞いたことはありますか? 科学的に証明されたわけではないので、いわゆる「思い込み」と言われるかもしれませんが、実際に体感できるという人もいます。
知人による実演
私が初めてこの「念で日本酒の味を変える」体験を教えてもらったのは、不思議なことや陰謀論が好きな知人からでした。10年ほど前の冬、居酒屋で熱燗を楽しんでいた時、彼が「面白いことができるよ」と言いながら、酒の味を変える方法を見せてくれたのです。
彼は、お猪口に注いだ酒に手をかざし、目を閉じて集中すると、「飲んでみて」と勧めてくれました。味わうと、確かに口当たりが変わり、少し濃くなったように感じました。同席していた友人も同じように味が変わったと認めました。
このとき、彼は「気功の一種だ」と言っていましたが、自分でも試してみたものの、これが思い込みか実際に変わっているのか、確信を持つには至りませんでした。
女将さんの実験
その後、私は催眠や気功を学ぶうちに、「日本酒の味が変わる」現象には何かしらの目に見えない力が働いているのではないかと感じるようになりました。もちろん、心理的な暗示や思い込みによるものかもしれませんが、他の人と一緒に試すと、そうとは言い切れない面もあります。
例えば、飲み屋で友人と何度か味を変える実験をしてみたところ、お互いに変わり方が違うことに気づきました。友人は甘さや酸味が際立つようになり、私は逆に味がのっぺりと広がる感覚がありました。
さらに、私たちの実験を見ていた女将さんも興味を持ち、同じように手をかざして念じてみると、日本酒の甘みが増し、美味しくなったのです。私と友人は揃って「濃くなった」と感じました。
女将さんは普通に「美味しくなれ」と念じてお猪口に注いだお酒に両手をかざしただけです。
時間にして5秒くらいの身近な時間です。
快活で利他的な人柄の女将さんだから引き出せた味なのではないかとふと思いました。
盛り塩の傍に置いた酒
次にこの現象を試したのは、少し不気味な体験の際でした。ある夏、行きつけの店で生霊を見た後、玄関の電気がよく消えるようになり、盛り塩を置いてその傍に日本酒を置いてみたのです。
1カ月程たったころ、何人かの知り合いと味比べをしてみると「日本酒の味変」を確認することができました。
盛り塩の傍に置いていた日本酒の方が飲み口が軽くなり、口にした瞬間だけ酸味が少し引き締まったように感じれるものの後はぬめりのある水のように味の起伏が乏しいものになっていました。
逆に予備の一本のほうは味が重い、ゴロついたような飲みにくさを感じるのです。
何度か飲んでいると、不思議なことに本来の味はこちらの方だったと気づくのですが、盛り塩の方が「軽くなった」という変化を一緒に試飲した人たちは感じ取っていました。
もしかしたら盛り塩の傍にあったお酒の方は本来備わっていた味わい深さが損なわれていたのかもしれません。
余談ですが、この試飲を辞退した霊感の強い知り合いはお猪口二つに注いだ2本のお酒を4回連続でどちらが盛り塩の傍にあったお酒か当てました。また、試飲するたびに盛り塩の方をお猪口に注ぐ際にお酒をこぼしてしまうということが目立ちました。
勝手な仮説
これまでの経験からなんとなく日本酒に及ぼす目に見えない「力」によおる味の変化には次の特徴があるのではないかと思いました。
- 良いエネルギーが働くと、酒の豊潤さが増し、味が濃くなる
- 悪いエネルギーが働くと、酒の豊潤さが損なわれ、味が軽くなる
といった具合です。
味変を試飲した人たちが私と同じように感じ取っているので、ただの主観だと言いづらい気もします。
いったいどんな変化がお酒に及んだのだろうか。
人間の感情に合わせて氷の結晶の形が変化するという実験があるそうですが、似たような変化が起きたのかもしれません。
古来より酒は神にささげる神聖な捧げもので、手をかけて精細に醸造された飲みものです。
なにかしら目に見えない力にも反応しやすいのかもしれませんね。

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